最終更新日:2025年11月2日
世田谷区の赤ちゃん専門ベビーシッター・発達サポートの
Baby port(ベビーポート)です。
欧米では新生児から推奨されている「タミータイム(Tummy Time)」。
赤ちゃんが起きている時間に、大人が見守る中でうつ伏せ姿勢で過ごす時間のことです。
でも、ママたちに聞いてみると…
うつぶせにしたほうがいいって聞いたけど、なんだか怖い…
健診で言われたけど、何にいいのか分からなくて…
そもそも、どうやってやるの?
といった声もよく聞きます。
今回は、「なぜうつぶせが大切なの?」「どうやって始めれば安心?」というママの疑問に、やさしくお答えしますね。
うつぶせって、したほうがいいの?
結論、したほうがいいです!
「うつぶせは発達にいい」と言われても、いざ始めようとすると不安になりますよね。
泣いてしまったり、苦しそうに見えたり…。
それでも、うつぶせは赤ちゃんの成長に欠かせないステップです。
ただし、目的は“トレーニング”ではなく、
赤ちゃんが自分の体を思い通りに動かせるようになること。
毎日の中で“できるときに、少しずつ”で十分です。
無理せず、安心できる環境の中で進めていきましょう。
うつぶせで育つ、赤ちゃんの力
うつぶせは、赤ちゃんの体の発達を支える基礎姿勢。
視覚・体幹・口の動きなど、多方面の発達に関わっています。
1. 見える世界が広がる
仰向けでは天井しか見えなかった赤ちゃんが、うつぶせになると前方や周囲の景色を見渡せるようになります。
「見たい」「触ってみたい」という意欲が生まれ、行動の原動力になります。
2. 首や体の土台をつくる
うつぶせの姿勢では、頭を持ち上げたり肘で支えたりする動きが自然に出ます。
これにより、首すわりや寝返り、ずり這い・ハイハイへとつながっていきます。
うつぶせは“動きたくなる体”を育てる第一歩です。
3. お口の発達を助ける
うつぶせになると、自然にあごが引けてお口が閉じます。
この姿勢が、のちの「飲み込む」「噛む」などの機能を支える土台になります。
同時に鼻呼吸もしやすくなり、口呼吸の予防にもつながります。
“食べる力”の基礎も、実はうつぶせから育ちます。
4. 目の使い方が上手になる
頭や体幹が安定することで、視線をしっかり合わせられるようになります。
焦点が合いやすくなり、「見て→手を伸ばす→つかむ」という協調動作の発達を支えます。
5. 手が自由に使えるように
肘で体を支えることで、両手が自由に動かせるようになります。
おもちゃをつかんだり、感触を確かめたりと、探索の幅が広がっていきます。
安心してうつぶせを始めるためのポイント
1. 授乳後は1時間あけて、1日3回10秒から
最初は数秒でも十分です。
無理のない範囲で、少しずつ時間をのばしていきましょう。
2. 泣くときはママの胸の上でスタート
床の上が難しいときは、ママの胸の上でうつぶせに。
ママのぬくもりと呼吸を感じながら、安心して慣れていくことができます。
3. 安全な環境で、目を離さないように
固くて平らなマットの上にバスタオルを敷き、赤ちゃんの顔まわりに布などを置かないようにします。
うつぶせ中は、必ず目を離さないようにしましょう。
4. ママの顔が見える位置で声をかけて
赤ちゃんは、ママの声と表情で安心します。
目線を合わせて「見てるよ」「上手だね」と声をかけると、顔を上げる力も出やすくなります。
5. 肘は肩より少し前に出してあげよう
肘が胸の位置だと頭が上がりにくくなります。
肩より少し前に出してあげると、バランスが取りやすくなり、自然に顔が上がります。
おわりに
10年前、私自身も息子が赤ちゃんの頃、うつぶせの大切さを知りませんでした。
「知っていたら、もう少し体の使い方を助けてあげられたかもしれない」と思うことがあります。
うつぶせはトレーニングではなく、赤ちゃんの見える世界を広げてあげるお手伝い。
できる日も、できない日もOK。
ママの笑顔の中で、少しずつ“やってみようかな”を積み重ねていけたら十分です。
世田谷区の赤ちゃん専門ベビーシッター・発達サポートの**Baby port(ベビーポート)**では、
うつぶせ練習やおうちでの発達サポートを安心して行えるようお手伝いしています。

