子どもが見せてくれる“ちいさな春”|シッティングで気づく発達の芽

最終更新日:2025年11月17日

世田谷区の赤ちゃん専門ベビーシッター・発達サポートのBaby port(ベビーポート)です。

ぽかぽか陽気の日が増えて、桜もほころび始めました。
お散歩に出る足取りが、ふっと軽くなる季節になりましたね。

先日、3歳のFちゃんとベビーカーで緑道をお散歩していたときのこと。

ママのアイコン

まって〜!たんぽぽ!

道の端っこに、小さく咲いていた “たったひとつのたんぽぽ” を、Fちゃんがそっと教えてくれました。

背の低い子どもの目線には、私たち大人が通り過ぎてしまうような発見が、実はたくさん広がっています。

いつもなら10分で歩き抜ける道も、
ふと気づいたら「もう公園に寄る時間がない!」というくらい、あっという間に過ぎてしまうことも。

でもその “寄り道の時間” こそが、子どもの心と体にとって、ぐんと育ちのエネルギーになるんです。

ナズナの実を、茎から外れないようにそ〜っと下に引っぱるあそび。
あれは絶妙な力加減が必要だけど、
「やりたい!」が原動力になると、子どもって驚くほど諦めずに何度も挑戦します。

小さなアリさんに「がんばれ〜!」って声をかける姿には、優しい気持ちがふわっとにじんでいて。
毎日の中で育まれる“やさしさ”って、こういう瞬間に宿るんだな…と感じます。

普段は、家事も育児もあって、ゆっくり子どものペースに合わせられる時間はどうしても限られがち。
だからこそ、シッティングの時間は その子だけの特別なリズムで過ごせる大切なひととき です。

もしこの仕事をしていなかったら気づけなかった景色を、私は子どもたちから毎日プレゼントしてもらっています。

抱っこで、そっと桜の花びらに触れてみたり。

ナズナのハートの形の実を下に向けて軽く引っ張って、振ったり回してシャラシャラ鳴る音を聞いたり。

アリが小さな砂を運んで巣を作ってるのを観察したり。