最終更新日:2025年11月17日
世田谷区の赤ちゃん専門ベビーシッター・発達サポートのBaby port(ベビーポート)です。
今日は、シッティングの中で心に残っているエピソードを紹介します。
保育園では「せんせい!」と呼ばれることが多いけれど、
ベビーシッターはご家庭ごとに呼び方もさまざま。
「みかこせんせい」
「たけしまさん」
「たけしまおねえさん」
どの呼び方にも、その子の成長の“今”がぎゅっと詰まっています。
赤ちゃんの頃から一緒に過ごしている子は、
「はじめての言葉は何だろう?」
「どんな声で呼んでくれるのかな?」と、
その日が来るまでの時間さえ愛おしく感じます。
「あー」「うー」と高い声を出したり、
「ばっ」「おっ」「じぇ」「よー」と、
その時の気持ちを精いっぱい伝えてくれる小さな声。
それが少しずつ形になっていく姿は、何度見ても胸があたたかくなります。
1歳の頃は ちぇんちぇ
2歳になると しぇんしぇ
3歳では みかこせんせ〜
私が喜ぶ顔を見て、
「伝わった!」とふわっと笑う瞬間。
あの笑顔は、何度でも思い出したくなる幸せです。
呼び方はなんだっていいんです。
上手に言えなくても、そもそも言葉になっていなくても。
その子が“初めて私を呼んでくれた”という事実が、
こんなにも大きな喜びになるのだと毎回気づかされます。
まだことばが出る前も、
唇を「パッ!」と鳴らす音を真似し合ったり、
同じ声を返すと全身で嬉しそうにしてくれる。
何度か会ううちに、
「いまこう言いたいのかな」と
表情だけでわかるようになったりもします。
検診で「これはなに?」と聞かれて答えられないと、
“言葉が遅い”と心配されることもあるけれど、
言葉は名詞を当てるためだけにあるものではありません。
わんわん!
わんわん白くて可愛いね!
言葉は、
“あなたとこの気持ちを共有したい”
という心から生まれるもの。
だからこそ、
子どもが「伝えたい」、
そして「伝わった!」と感じるその瞬間を、
ひとつひとつ大切にしていきたいと思っています。

