最終更新日:2025年11月17日
世田谷区の赤ちゃん専門ベビーシッター・発達サポートのBaby port(ベビーポート)です。
今日は、シッティングの中で心に残ったエピソードをご紹介します。
4歳のSちゃんを保育園にお迎えに行った帰り道。
おしゃべりしながら楽しそうに歩いていたのに、突然、家とは逆方向に歩き始めました。
「こっちだよ~!」と声を掛けると、Sちゃんは立ち止まり、沈んだ表情に。
どうしたの?と聞いても、しばらく何も言わず、私はそっと背中をさすりながら待ちました。
しばらくして、Sちゃんがぽつりと一言。
おすなばいきたい。
そうか、今日は雨でお散歩に行けなかったんだね。
だから、公園の方に歩き出したんだと気づきました。
「今日は暗いから、明日晴れたら行けるかな?」と声をかけながら背中をさすり続けていると、
Sちゃんから「おいかけっこしよ~!」の提案が。
小走りで追いかける私に、元気よくタッチ!
まだ言葉で自分の気持ちをうまく伝えられなくても、悲しかった気持ちはしっかり伝えられる。
立ち止まって、思いを抱えたまま歩けなかったSちゃんの気持ちに、心がじんわり温かくなりました。
大人でも、悲しかったことや寂しかったことを、ただ聞いてほしい瞬間がありますよね。
子どもだって同じで、自分の気持ちを受け止めてくれる存在がいることは、とても安心につながります。
でも、毎日分刻みで過ぎていく家事や育児の中で、お母さんが「ただ待つこと」や「共感すること」に時間を割くのは、本当に難しいこと。
それでも大丈夫です。
子どもの気持ちを受け止める応援団は、周りにたくさんいます。
だから、お母さんは「できない自分」を責めなくても大丈夫。
心に余裕がある時に、ちょっとだけこのことを思い出してみてください。
子どもと向き合う時間は、必ずや温かい気持ちに返ってきます。

