世田谷区のベビーシッター&赤ちゃんとママのお教室
ベビーポートです。
シッティングの中で心に残っているエピソードを紹介します。
昨年の世界早産児デーのイベントで出会ったお母さんからシッターのご依頼で連絡をいただき半年ぶりに再会しました。
妊娠中、おなかの中で順調に育つことが難しく500gで生まれたFくん。
初めてのシッティングが終わった後の、お母さんからの言葉

私のためにきてほしいです。
話ができて安心しました。
息子もFくんと同じ状況で、おなかの中で育つことができず1200gで生まれました。
学生時代の友人も地域の広場で会うママも順調に育っている子ばかり。
なんでこうなっちゃったんだろう…。
周りに理解してもらうのが難しかったり、悩みの種も違ったり。
生まれた嬉しさが日に日に孤独感に変わり、産後うつになっていました。
当時、救われたのは息子と同じように小さく生まれた子の成長をブログで見ることでした。
話したことも会ったこともないけど、画面越しに見える少し先に生まれた子の姿。
こんなふうに笑う日がくるのかな。
手を繋いで歩けるようになるかな。
おしゃべりできるようになるのかな。
1ヶ月先の未来も想像できなかったあの頃、息子の姿を重ね合わせて心を落ち着かせていたことを今でも覚えています。
体も心も発達がゆっくりで、もどかしくなる日も少し先の未来を想像することが希望に繋がっていました。
Fくんのお母さんと話していると、息子の小さい頃を思い出しながら共感することばかりです。
9年先を生きる息子の姿がお母さんにとって希望になれたら嬉しくて、年が離れていても一緒に頑張る同志です。
病気はなくならないし、発達もゆっくりかもしれない。
先のことは分からないけど、お母さんが話せる場所があること、Fくんの楽しい時間を増やすこと、今をちょっとラクにするできるお手伝いはできます。
“小さく生まれた子、病気や障害を持つ子に手を届けたい“
私が保育士になってやりたかったことが、また一つが叶いました。
シッターとしても同じ母としても一緒に成長を見守っていきたいです。