最終更新日:2025年11月17日
世田谷区の赤ちゃん専門ベビーシッター・発達サポートのBaby port(ベビーポート)です。
今日はシッティングの中で心に残ったエピソードを紹介します。
昨年の世界早産児デーのイベントで出会ったお母さんから、半年ぶりにシッターのご依頼をいただき、再会しました。
妊娠中、おなかの中で順調に育つことが難しく、わずか500gで生まれたFくん。
初めてのシッティングが終わった後に、お母さんからいただいた言葉が印象的でした。
私のために来てほしいです。話ができて安心しました。
息子もFくんと同じ状況で、おなかの中で育つことができず1200gで生まれました。
周りの友人や地域の広場で会うママの子は順調に育っている。
なのに、うちの子は…と悩みを抱える日々。
生まれた喜びがいつの間にか孤独感に変わり、産後うつのような気持ちになっていたと話してくださいました。
当時、救われたのは、息子と同じように小さく生まれた子の成長をブログで見ることだったそうです。
話したことも会ったこともないけれど、画面越しに少し先に生まれた子の姿を見るだけで、
「こんなふうに笑う日が来るかな」
「手を繋いで歩けるかな」
「おしゃべりできるようになるかな」
体も心もゆっくりの成長に、焦りやもどかしさを感じながらも、少し先の未来を想像することが心を落ち着かせ、希望に繋がっていました。
Fくんのお母さんと話していると、息子の小さかった頃の記憶が蘇り、共感することばかりです。
年が離れていても、同じように頑張る「同志」として一緒に歩めることが、とても嬉しく思えます。
病気や障害はなくなりません。
発達もゆっくりかもしれません。
でも、今を少しでも安心して過ごせるように、楽しい時間を増やすお手伝いができる。
お母さんが話せる場所があるだけでも、気持ちはずっと軽くなるのです。
「小さく生まれた子、病気や障害を持つ子に手を届けたい」
保育士になってからずっと思っていたその想いが、またひとつ形になった瞬間でした。
シッターとしても、同じ母としても、これからも一緒に成長を見守っていきたいです。

