episode#20食事は完食がゴールじゃない

世田谷区のベビーシッター
ベビーポートです。
シッティングの中で心に残っているエピソードを紹介します。

食が細い7歳の女の子。
お母さんが作ってくれたお弁当に苦手な冷凍食品が入っていました。

Kちゃん

不満そうな、悲しそうな表情でお箸が止まっていました。

Kちゃん

きっとお母さんはこれなら食べてくれると思って入れたはず。

Kちゃん

Kちゃんは病気を持って生まれて、たくさんの山を乗り越えてきた女の子。
小さい頃は食べることより、治療を優先して過ごしてきました。

お母さんはいつも「無理しないで、食べられるだけでいいです。」と言っていました。

その言葉に込められているのは、お口から食べられること、好きなもの食べて「おいしい!」って言葉にしてくれることだけでも十分なのかなと感じました。
もしかしたら、口から食べられる日がくると思っていなかったかもしれません。

どうやって伝えたらいいかな?
私も母の立場で思う気持ちを伝えて、2人で考えながら一文字ずつ丁寧に書きました。
お弁当をつくってくれた感謝の気持ち、苦手なおかずのこと、ついでに卵は甘いほうが好みってことも添えて(笑)

次に会った時ママにつたわったよ!
嬉しそうに教えてくれました。

親からすると、言ってくれたらいいのに〜!って思うことも、「これキライ。」って言ったら、大好きなママが悲しむかな?とか子どもながらに考えているんだと思います。

小さな小さなお弁当箱だけど、完食することがゴールじゃない。
好きなもの苦手なものを伝えられること、おいしいねって食べられることを大切にしていきたいです。

はじめての一歩♪
大切な人に想いを届けるお手伝いができて嬉しかったです。