大丈夫だけじゃ足りない。つらい気持ちに寄り添う、ママと子どもの日々

最終更新日:2025年11月17日

世田谷区の赤ちゃん専門ベビーシッター・発達サポートのBaby port(ベビーポート)です。

今回は、シッティングの中で心に残ったエピソードを紹介します。

1歳を過ぎた頃から、お子さんの発達が少し心配だったお母さん。
保育園の入園で、約2年間続いた定期的なサポートがそろそろ終わる頃のことでした。

ママのアイコン

両親や友達からは『大丈夫』って言われるけれど、みかこ先生だけは『つらいですよね』って言ってくれて救われたんです。

その言葉を聞いたとき、私自身は覚えていませんでしたが、きっとお母さんのその気持ちに寄り添うために、私は自然にそう伝えたのだと思います。

様子を見ましょう
ゆっくりで大丈夫ですよ

発達や成長の悩みを抱えると、よく耳にするフレーズです。
でも、悩みの沼にハマっていると『大丈夫』の言葉だけでは、モヤモヤが消えることはありません。

私の息子は、1214gの小さな体で生まれました。
ハンデがあることは分かっていたのに、周りの子に追いつきたくて、見えない未来に必死で向かっていました。

その頃の私は…

「飲まない、食べない…いっそ鼻からチューブで栄養を取りたい」
「歩くのも言葉もゆっくり…障害の診断が下りれば療育に通えるのに」

と、毎日小さな成長も出口の見えないトンネルのように感じていました。

成長して結果オーライだったことも、大丈夫ではなかったこともあります。
だから、軽い気持ちで『大丈夫』とは言えないな、と日頃から思っています。

やってみても上手くいかないこともある。
頑張ってもすぐには変わらないこともある。

それでも、

「この方法はどうかな?」
「これならできそう!」

お母さんと一緒に作戦会議をして、少しずつ挑戦していくほうが、何もせず待っているよりずっと前に進めます。

そして、解決することだけがゴールではありません。
ただ一人で抱え込まずに、話せる人がいる――その安心感も、とても大切だと思っています。